今回は、VPN関連のトラブル事例をご紹介したい。
あるお客様から、営業担当者あてに、拠点のパソコンが、
VPNを経由して、本社側からインターネットへアクセス
できないから、本社のインターネット用ルータの設定を
変更してほしいという依頼があった。以下の図を参照してほしい。
営業担当者は、お客様の依頼どおり、本社側インターネットルータの設定変更
工事の手配をしようと準備していた。
って、ヤブ医者か?
まあ、営業だから仕方ない部分もあるが、お客様に言われたからと言って、
その通りやりますというのはプロとしていかがなものなのだろうか?
医者で言えば、患者から、
「先生、私胃が痛いから、胃潰瘍だと思うので、胃潰瘍の薬出してください。」
と言われて、「はい。わかりました。」と言って、胃潰瘍の薬処方するようなものだ。
医者なら、患者の症状を診断したうえで、どのような処置をするのかを
判断するのが当たり前だ。
結局、本件は、お客様の社内ネットワークでは、気軽にインターネットが参照
できないように、ルータにDNSの設定がされていなかった。
そのため、パソコンのDNSの設定を、そのパソコンが所属している
ネットワークのルータのIPアドレスにしても、ウェブサイトが参照できなかった
というわけだ。大体、他のパソコンで、ネットにアクセスできている
ものがあるのだから、インターネット接続用ルータで、
特定のIPアドレスのパソコンだけ、インターネットへの通信をブロックする設定
になっている可能性は低い。
ウェブサイトが見れなかったパソコンは、DNSの設定に
8.8.8.8を設定することで、ネット参照ができるよになった。
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