IPoEプランでは、IPv4のグローバルIPアドレスは、複数の契約者で
共有しているので、OCNなどで利用されるMAP-E方式では、利用できるポート番号に制限がある。そのため、PPPoEと併用することで、ポート番号の制限を
気にせず設定可能となる。
上記のようなネットワーク構成例で、具体的な設定を考えていってみよう。
IPoEやPPPoE、そしてネットボランチDNSの設定などについては、
別のブログに書いているので、そちらを参考にしてほしい。
そこまで設定できているとして、外部からのアクセスをネットワークカメラに
転送(ポートフォワーディング)する設定を紹介したい。
ポートフォワーディングの設定とは、いわゆる静的IPマスカレード設定となる。
ポイントとしては、詳細設定のNAT設定より設定を行うが、
IPoEのNAT設定ではなく、PPPoE側のNAT設定を選んで設定する。
静的IPマスカレード設定にて、内側アドレスをネットワークカメラのIPアドレスにし、ポート番号は、カメラにアクセスするときに使用するポート番号を入力する。
通常は、これで準備完了だが、IPoEと併用しているため、
ここでもまた、フィルタ型ルーティングの設定が必要となる。
リモートアクセスVPNや拠点間VPNの時は、
プロトコルによって接続先を変える設定にしたが、
今回は、ホストによって接続先を変えるという設定を行う。
ネットワークカメラのIPアドレスが192.168.10.100として、
以下のような設定となる。
ip filter 500020 pass 192.168.10.100 * tcp * *
ip route default gateway tunnel 1 gateway pp 1 filter 500020
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