前に「サブネットマスクをざっくり理解する」という記事を書きましたが、今回はその続編とも言える、IPアドレスのサブネットマスクを変えてネットワークを分割する方法をご紹介しようとおもいます。
今回の記事の内容を理解することで、サブネットマスクの理解を深めることができ、実戦でも活用できるようになります。
は、比較的良く目にするネットワークだと思いますが、このサブネットマスク24ビットを変えることで、どのようにネットワークが分割できるのかを具体的に考えていってみましょう。
復習となりますが、サブネットマスクが0のところがホスト部であると考え、ネットワーク部が同じものは、同一ネットワークであると考えます。
サブネットマスク24ビットを25ビットに変えると、
となります。このままの表示では、ネットワーク部とホスト部の区切りが良くわからないので、128を2進数であらわします。
この10000000が、128を2進数であらわしたものです。
これで、ネットワーク部とホスト部を考えてみると、
8ビットのうちの最初の1ビットまでがネットワーク部を表します。
そこが0か1かで、ネットワーク部が異なることとなり別ネットワークになります。
残り7ビットがホスト部となり、0000000から1111111までの値をとりえますが、
オール0とオール1は、IPアドレスとして利用できないと考えるので、
実際は、0000001~1111110が取りうる値となり、
これを再び10進数であらわすと、
ネットワーク部は、それぞれ
と表現でき、それぞれのIPアドレスの取りうる値は、以下のようになります。
これをヤマハルータ―でポートベースVLANの設定で実際に設定することを考えてみます。RTX830に下図のようなイメージで設定します。
ヤマハルーターのVLAN1とVLAN2にそれぞれIPアドレス
192.168.100.1/25 ,192.168.100.129/25を割り当て,
それぞれのネットワークにDHCPでIPアドレスを割り振ります。
設定例は下記のようになります。
lan type lan1 port-based-option=divide-network
vlan port mapping lan1.1 vlan1
vlan port mapping lan1.2 vlan1
vlan port mapping lan1.3 vlan2
vlan port mapping lan1.4 vlan2
ip vlan1 address 192.168.100.1/25
ip vlan2 address 192.168.100.129/25
dhcp scope 1 192.168.100.2-192.168.100.126/25
dhcp scope 2 192.168.100.130-192.168.100.254/25
ヤマハルーターのポートベースVLANの設定については、以下の動画が参考になります。
もし、サブネットマスクを25ビットにせずに、24ビットマスクで
VLAN1に、192.168.100.1/24
VLAN2に、192.168.100.129/24
を割り当ててしまうと、正常動作しないのでご注意ください。
またサブネットマスクをさらに長くして26ビットにしたとすると
ネットワークは4分割できることになります。
当たり前ですが、ネットワークを分割すると、それぞれのネットワークで利用できる端末数は少なくなることに注意しましょう。
ネットワークを分割することのメリットですが、ブロードキャストドメインを小さくできて、ネットワークの混雑を緩和できる。
それぞれのネットワークで、別々のルールなどを適用できるなどです。
この記事の内容を動画にしたものはコチラ
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