あるお客さんにて起こったトラブル事例をご紹介します。
ヤマハルーター(NVR510)でインターネット接続設定をして、社内パソコンからインターネットを利用している環境で、プロバイダーの契約は、OCNのIPoEプランを利用。
ヤマハルーターにOCNバーチャルコネクトの設定をして、
IPv4 over IPv6(MAP-E)での通信を可能にしています。
これで、基本的にはインターネットが利用できているのですが、
たまにルーターからインターネットへの接続が切断されるようで、社内パソコンからの通信ができなくなる現象が発生しました。
その現象が起こる時間帯として、平日でもなく、昼間の時間帯でもなかったりしたため、多くの通信が発生したことによるセッション不足が起こったとも考えずらい状況でした。
詳細なログを取得するため、ログをdebugモードにして、
詳細なログを本体に出力すると、すぐにログが上書きされてしまうため、
USBメモリをNVR510に差し込み、そこにログを保存するようにしました。
ログを本体以外に出力する方法として、syslogサーバーを利用する方法もあります。
そして通信が途切れるタイミングがわかるように、ヤマハルーターの
Keep Alive機能を利用することにしました。
Keep Alive機能を設定することで、特定のIPアドレスに対して 定期的にpingを実施し、その装置が稼働しているかの確認、 もしくは、その装置までのネットワーク経路が生きているかのチェックができます。
設定例はコチラ
ip keepalive 1 icmp-echo 10 3 8.8.8.8 log=on
宛先8.8.8.8に対して、10秒おきに、3回送信テストを実施し、結果をログに出力するという設定になります。
これで、様子を見て、トラブルが起こるのを待ったのですが、
トラブルが、しばらくの間起こらなくなってしまいました。
トラブルを発見するためのkeepalive設定が、何かしらの効果をもたらし、切断を抑制しているのではないかと推測しています。
私の仮説ですが、MAP-Eの通信が、しばらく無通信が続くと、切断されてしまい、うまく復帰できなくなることで、通信に悪影響を及ぼしていた。
そして、keepalive設定により、定期的に通信が発生することで、無通信状態は長く続くことがなくなり、結果トラブルが起きなくなったのではないかと考えています。
もし同じような症状が出ているなら、試しに、keepaliveの設定をしてみてください。これで絶対改善されるかはわかりませんが、試してみる価値はあるのではないかと思います。
皆さんの環境での検証結果をコメントにて教えていただけるとありがたいです。
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